いわいわねワイワイ(^^)/

フラメンコギタリストなのに最近はピアノばかり弾いてます(笑)

第248回 ラファエル・リケーニ

あたしが昔から好きだったギタリストの1人に、ラファエル・リケーニという人がいます。生まれたのは1962年らしいので、今57歳ですね。

 

とても繊細な人らしく、それがフラメンコにも表れています。若い頃から卓越した技術を持っていたので、あたしが弾くには難し過ぎる曲ばかりですが、難易度の低いファルセータは、ちょっと弾いて仕事に使ったりもしてきました。

 

ギターソロの人なので、踊り伴奏のステージに立つことはほとんどありません。そんなんで、あたしが彼の演奏を聞く機会は減っていきました。

 

最近見ているyoutubeチャンネルで、「Solera flamenca」というのがあります。いろんなギタリストが出て来て、得意の曲を1曲披露します。

 

若手ギタリストが出てくることが圧倒的に多かったんですが、そこにラファエル・リケーニが出てきたのです。けれど、久々に彼の演奏を見て愕然としました。以前の彼の演奏を知っている人が見たら、同じ感想を持ったでしょう。

 

まるで別人のように、多くのものを失ってしまっていました。

 

確かに、彼は多くのトラブルを抱えていました。いろんな話を聞いたことがあったので…なんとなく事情は知っているつもりでした。けれど、あんなに光り輝いていた人が、こんなに変わってしまうということは、かなりショックなことでした。

 

あたしはその変化の過程を見ていなかったので、真ん中の様子を知らないんです。だからこそ、そう感じたのかもしれません。

 

彼も彼のギターもまだ生きています。応援する意味も込めて、ちょっと彼の話をしてみようかなって思います。