今回から、フラメンコギタリスト・サビーカスについてお話ししていきます。
サビーカスの話をしようって言っといて、実はあたしもあまり詳しくはないんです(笑)。能書きは最小限に留めますね。
どんな人?
wikipediaより~
サビーカス(Sabicas、1912年3月16日 - 1990年4月14日)は、スペイン・パンプローナ出身のフラメンコギター奏者。本名はアグスティン・カステリョン・カンポス(Agustín Castellón Campos)。フラメンコギター界空前絶後の技巧派と称される。ロマの血を引いている。
ヒターノ(ジプシー)の血を引いていて、主にソロギターでフラメンコを弾いていた人です。スペインの内戦を避けて、中南米へ逃れ、かなり高齢まで活躍し、最後はニューヨークで亡くなりました。
サビーカスの亡くなった1990年、あたしは浪人でした(笑)。あたしがフラメンコに出会ったのは91年なので、あたしの知っているサビーカスは全て録音・録画です。
名言
サビーカスと言えば、広く知られた名言があります。
「踊り伴奏を10年、歌伴奏を10年やって、ギターソロは次の10年でやりなさい」
”踊り伴奏や歌伴奏ができないのに、器用にギターソロばかり弾いてもフラメンコにならない”ということを言いたかったのでしょう。
これは、現代においても言えるかもしれません。もちろん、スペイン人たちは日本人とは基礎力が違うから、最初から何でも器用にこなせる人が多いです。
でも、あたしたち日本人は、踊り伴奏によってリズムの基礎を学び、歌伴奏によってフラメンコらしい音使いを学ぶべきです。下地なくギターソロを弾いても、フラメンコらしいと感じさせる、説得力のある演奏にはならないでしょう。
かく言うあたしは、踊り伴奏だけで30年以上かけて、それで人生終わりそうです(笑)。スペイン人と日本人のリズムの差を埋めること”に力を使っているので、たとえそうなったとしても悔いはありません。