いわいわねワイワイ(^^)/

フラメンコギタリストなのに最近はピアノばかり弾いてます(笑)

暗譜に関する考察【異端児の極論】

異端素人のピアノ弾き

プロ・アマ問わず、ピアノを弾く人の多くは「暗譜」を理想としていつつも、暗譜が苦手な人は多いと思います。

 

私は素人のピアノ弾きですが、弾くもの全て暗譜です。

 

私が優れていると誤解されがちですが、譜読み・練習の方法が違うだけであり、私に出来ることは誰にでも出来ると思います。

 

私がピアノ復帰したのは2023年5月末日。

毎日の練習時間は、だいたい3時間程度。

半年少々の間に暗譜して弾けたものは以下の通り。

・クレメンティ 音階練習曲5つ

・バッハ 2声インベンション4つ

・モーツァルト ピアノソナタK.309第一楽章

・ベートーヴェン ピアノソナタ悲愴第三楽章

・ベートーヴェン ピアノソナタ第五番第一楽章

・ドビュッシー アラベスク第一番

・ラフマニノフ 前奏曲「鐘」

・シベリウス 樅の木

・カバレフスキー ソナチネ第一番第一楽章

・ショパン エチュード10-9、25-1(譜読み途中)

・ハチャトゥリアン 仮面舞踏会(譜読み途中)

 

私は素人のピアノ弾きですが、キャリア25年のフラメンコギタリストです。生粋のクラシック人ではないので、日本のピアノ教育の常識とは違う道を選んでいると思います。

 

私の感覚の全てを文章でお伝えすることはできませんが、私のピアノ練習法をここに残したいと思います。関心のある方は、以下をお読み下さい。

 

辻井伸行さん

この記事を読むほとんどの方がご存知でしょう。

生まれた時から全盲であるにも関わらず、ピアノの才能を伸ばし、世界的なコンクールを制し、素晴らしい活躍をしている方です。

 

楽譜を見てないどころか、鍵盤すら見ていません(笑)!

 

簡単な結論が出ます。

「ピアノを弾くために、視覚は必ずしも必要ではない」

 

私たちは目が見えるんですから、辻井さんより恵まれているはずです。

それなのに、暗譜すら苦手・・・?

ここにヒントがあります。

 

盲人を侮る勿れ

先天的・後天的問わず目が見えない人に対して、多くの健常者が感じる気持ちは「同情」。でも、彼らの能力を侮るべきではありません。

 

「目が見えない=全能力が劣っている」

ではありません。

目が見えない分、視覚以外が研ぎ澄まされているのです。

 

私たちは健常者としてピアノを弾いていて、視覚に頼っている分、他の感覚が鈍くなってはいませんか?

 

私が行ってきたフラメンコのリズム教室において、生徒さんのリズムがうまくいかない時には、生徒さんに目を瞑ってもらいました。聴覚が研ぎ澄まされ、いつもとは違う能力が発揮されて上手になる・・・そんな場面を何度も見てきました。

 

二度手間は遠回り

ピアノ弾きの多くは、目で楽譜を追いながら弾きます。

「楽譜があれば弾けるけれど、楽譜が無くなったら弾けない」

目に頼り過ぎなのです。

 

目に頼り過ぎて覚えたものを暗譜で弾くには、別の感覚が必要となります。

覚え直す必要が生じます。

これが一般的に言われている「暗譜の難しさ」ではないでしょうか?

 

最初から暗譜を基本として覚えていけば二度手間は必要なくなります。

「急がば回れ」と言いますし、譜読みがなかなか進まないキツさもありますが、最初から暗譜で覚えてみませんか?

 

暗譜練習法

人それぞれ、覚える能力に差があります。

「自分の能力の範囲内」という鉄則を決して忘れないこと!

一度に4小節覚えられる人、2小節の人、1小節の人・・・人それぞれで良いのです。

 

でも・・・

イキナリ欲張ってはいけません!

1ページ片手で弾くなんてもってのほか!!

だって・・・

最初から暗譜が目標!

最初から両手で覚えるんですよ?

 

私が初見で覚えられるのは、1小節(あるいは2・3拍)が限度です。

 

1小節が弾けたら次の1小節を同様に覚えて、ようやく2小節です。

大切なのは鍵盤の感覚、鳴っている両手の響きをセットで覚えること。

 

楽譜を見なくても弾けるまで、延々と繰り返して覚えます。

 

安定してきたら次に進み・・・ません(笑)!

テンポアップが先です。

曲本来のテンポまで・・・とは言いませんが、速く弾けない弾き方でゆっくり暗譜出来ていても成果は上がりません。

 

こんな練習を重ねていくと、弾けるようになる頃には「暗譜は当たり前の状態」になっています。

 

参考動画

この動画は1時間くらい同じ個所だけを練習したものです。

まだテンポアップできていません。

テンポアップして弾けるようになるまでは、絶対に次へ進みません。

 

練習の様子を動画撮影してお伝えすることはできますが、長尺で退屈なものになるのは確実なので(笑)、希望者が複数いた場合に撮ってみようと思います♪

 

長文記事をお読みいただき、ありがとうございました(^^)/