いわいわねワイワイ(^^)/

フラメンコギタリストなのに最近はピアノばかり弾いてます(笑)

縁に導かれて・・・

2023年9月5日は、私にとって忘れられない一日となりました。

 

2ヶ月くらい前にアルバムの整理をしていたせいかもしれません。

ある日突然、昔の記憶が蘇りました。

 

幼少期、最後に習ったピアノの先生はご健在だろうか?

 

私は幼少期に幾人かの先生にピアノを習いましたが、最後に数年間習った先生が大好きでした。

 

この先生のご指導がなかったら、ここまで音楽好きにはならなかった。ピアノの道を挫折した後、フラメンコギターを好きになりプロになることもなかった。そして今、ピアノを再開することもなかった。私にとっては、恩師と言うべき方です。レッスン中、唄いながら音楽の楽しさや厳しさを教えて下さった先生のことはずっと覚えていました。

 

現在私は草加市内のピアノ教室に通っていますが・・・

ある日突然、どうしても恩師のことを知りたくなって検索してみました。

 

「○○(恩師の姓) 草加 ピアノ」

 

出てきたのは違う名字の先生の教室ばかり。

 

恩師は当時も決して若くなかったし、お亡くなりになっているかもしれないと思いつつ・・・通っていた場所をなんとなくgoogle mapで検索してみると、見知らぬ名字の方がピアノ教室をしていました。

 

もしかしたら…恩師の娘さんでは?

と思いました。

 

恩師の娘さんは、私より3歳くらい年上。

40年前の発表会ではいつも最後に演奏していました。私より少し年上なだけなのに、難曲を軽々弾きこなしていて憧れの存在。当時の私は心の問題を多く抱えていて、嫉妬の対象でもありました。

 

「ピアノ教室の子供なんだから、弾けて当然だろ?ふんっ!」

っと、私は可愛げのない子供でした(笑)。

 

ホームページを検索してみると、やはりそうでした!

体験レッスンも行っているとのことで即日申込み、その日にお会いすることができました。マスクをしていて先生のお顔は全てわかりませんでしたが、目がそっくりでした。

 

体験レッスンでは、

40年前の記憶が蘇ってきました!

 

恩師と同じように、唄いながら指導して下さるのです。

歌い方まで瓜二つ!

 

自分だけが歳を重ねて恩師のレッスンを受けているような錯覚を起こし、その場で涙が出そうになりました・・・。

 

恩師はまだご存命ですが、体調不良とのことで再会は叶いませんでした。

 

 

私は恩師が大好きだったのに、高校受験を控えてピアノ教室を辞めざるを得ませんでした。とても悲しくて悔しくて・・・教室に通わなくなった後も5年間独学でピアノを弾き続けました。

 

楽譜やCDを買うために親からもらった食費を削りアルバイトもしました。どうしても聞きたいFMラジオが流れる日は高校を休みました。カセットテープに録音して、何度も聞き返したかったからです。

 

そんな想いで独学していても、音大への道は開けず・・・私は普通の大学へ進学しました。それでもやはり、音楽が大好きで音楽系サークルを探し・・・ギタークラブでフラメンコギターに出会ったのです。

 

問題のある環境で育ち、問題を抱えていた私はその後の人生でも失敗を重ね、落ち込んだり出直したりの繰り返しでした。

 

この数年間でようやく自分の過去など多くの問題と向き合って気持ちが晴れてきて、ピアノに向き合いたいと想いが大きくなってのピアノ再開。

 

そんな私に恩師の娘さんがピアノを教えて下さる・・・こんな幸せなことがありましょうか。

 

しかも、先生宅のピアノが物凄かったです!

グランドピアノは鍵盤が重くて不慣れな人は弾きにくいと言われますが、逆でした。

先生が30年以上弾き込んだピアノは音が完全に開いていて、触れれば音が出てしまいます。フォルテで弾くと魂を揺さぶられるほどの音がする・・・。

 

私の予想とは全く違う意味で扱いにくいピアノ(笑)!

このピアノを弾きこなせるようになりたいと思いました。

 

先生宅にはもう一台ピアノがあり、それは恩師がかつて教室で教えていたピアノ。

 

40年前の私が弾かせていただいたピアノ!

まだ残っていてくれてありがとうです・・・。

 

入会申込書を書いて、次回レッスン日の約束をして帰宅し・・・

私は嬉しさのあまり何時間も泣きました。

 

私の人生に光を下さった恩師、憧れだった娘さん先生の影響を再び受けることができる。自分の人生に、まだこんなご縁があるなんて想像していませんでした。

 

私は生粋のクラシック人ではなく、かなりの雑草です。自分らしい音楽を創っていくつもりですが、それでは私の成長は限られます。

今、最良の環境でクラシックを学び直すことができる・・・私の未来がどうなるのか、とてもわくわくしています。

 

クラシックを学び直し、雑草的な私の感覚を混ぜた音楽

サトシックで多くの人の心を癒してあげたい・・・

それが今の私の望み。これもひとつの社会活動と考えています。

(*)サトシックは、サトシ+クラシック(笑)

 

長文をお読みいただき、ありがとうございました。

みなさまの人生もいろいろあるかと思いますが、素晴らしい光に満たされることを心からお祈りいたします。